「期待」の一方さらなる改善望む声も
ヤフコメをめぐっては、これまで識者がたびたび言及してきた。
ジャーナリストの津田大介氏は、17年5月26日の『週刊朝日』(朝日新聞出版)で、ヤフコメについてこう発言している。
「本来コメント欄というのは、ユーザー同士の情報交換や議論を行うために設けられているものだが、 同サイトのコメント欄は(排斥意識の強いコメントがあふれているため)お世辞にも建設的な議論の場になっているとは言いがたい 」
また、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、ニュースサイト「BLOGOS(ブロゴス)」で17年5月31日、
「日本最大のニュースサイトとして、公共性を重視しつつも、『開かれた場』というネットの理念をなんとか守ろうとしている様はよく理解できる。ウェブメディア運営者が一般ユーザーの書き込みにもはや期待をしない中、とりあえず場を残す姿勢には『あっぱれ』を入れたい。ただし、差別的な発言へのさらなる対処はお願いしたいところである」
と意見を示した。
今回の対応に、一般のネットユーザーはどう感じているのか。ツイッターやネットの掲示板では、
「ヤフコメ民の民度の低さは昔から問題ではあったがこれで少しはマシになるか」
「これで印象操作が減ることに期待」
と評価する声が挙がる一方、
「電話で認証したアカウントからしか投稿できなくすればいいだけなんだがね」
「複数アカウントで投稿する人達には、そもそもこんなことを言っても無駄だと思うの。残念ながら」
とさらなる改善を望む声も少なくなかった。