アマゾン、NYにリアル書店 通販データ活用に書店界戦々恐々

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プライム会員は書店でも安く

   米国では人気の新刊書でも安売りするところが少なくない。アマゾンでは店内のスキャナーやスマホの専用アプリで本を読み取るとその値段が表示される。アマゾン・プライムと呼ばれる有料会員と非会員で値段が大きく異なる。この店舗を紹介した米国のテレビCNBCのリポートによると、非会員なら定価32.5㌦(約3600円)の本が会員だと半値以下の15.3㌦で購入できたそうだ。これもプライム会員を優遇し、誘導しようとする仕組みのようだ。購入は現金ではなく、クレジットカードかデビットカードによる決済。これも注文サイトと同じやり方で、米国では一般的だ。

   挑戦を受ける既存書店の反応はどうだろうか。アマゾンの実店舗を詳しく紹介したニューヨーク・タイムズは、販売データに基づいた品揃えをするアマゾンと異なり、ベストセラーから、あまり知られない本まで多彩な品ぞろえを重視する独立系書店の経営者クリス・ドブリンさんの声を紹介している。

「お客さんは実体験や実際の選択にますますお金を使うようになってきている。これまではアマゾンのネットサイトでの挑戦と戦ってきたが、これからは実店舗の挑戦もはね返さなくてはならない。」

   今のところアマゾンは米国以外での店舗展開については明らかにしていない。

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