上皇は京都に戻られるべきか 『京都ぎらい』著者は「違和感」 

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「幕末以来ずーっと首を長くして...」

   会見の内容がニュースで報じられると、ツイッターなどでは

「京都という地の傲慢さしか感じないニュースだ」
 「あのねえ、ご高齢が理由で譲位されるわけでしょう。住み慣れた場所でゆっくりさせてあげなよ」

という反論が上がる一方、

「上皇陛下はどう考えても歴史的にみても京都におかえり遊ばすのが妥当でしょ!」
 「京大病院に近いね、体調管理なども便利」

と賛成する声も寄せられた。

   794年(延暦13年)から1869年(明治2年)まで、天皇の住まい、すなわち皇居は京都にあった。最後に住まわれた場所は、現在の京都御所(京都市上京区)。光厳天皇が1331年(元弘元年)に即位されてから御所となり、1392年(明徳3年)の南北朝統一で、正式に皇居と定められた。明治までの約500年間、歴代の天皇は京都御所で過ごされたのだ。

   こうした歴史的な背景から、上皇は京都へ「お戻りになる」べきだという意見もネット上にはみられる。元防衛副大臣の長島昭久衆院議員は13日、ツイッターで

「警備上の問題など諸々あると思いますが、一考に値するのではないでしょうか。そもそも京都の人々は、天皇さまがいつお戻りになるのか、幕末以来ずーっと首を長くして心待ちにしていると聞きます。もちろん上皇上皇后両陛下のご意向が最優先だとは思いますが」

と賛意を表明している。

   このほかにも、ツイッター上では、

「京都人は『東京都(ひがし京都)に遷都した覚えはない。天皇はんは旅行に行ってはるだけ。日本の首都は京都。』と言っております」
 「やっぱ京都の人は天皇家は東京に下ってるだけなんでこっち戻ってくるのが正解なんじゃね?って思っているんだなぁっとか思う」

といった声が上がっている。

   京都市総合企画局・市長公室の広報担当者は13日、J-CASTニュースの取材に、

「市長は以前から、皇族の方が京都へお住みいただければいいと申しております。たまたま特例法が成立して初の会見だったため、反響が大きかったのでしょう。報道で誤解された方もいるかもしれませんが、皇族から上皇1人だけ離れていただくなどとは考えていません」

と説明した。

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