「車と自転車は、同じ責任度合いではない」
全日本指定自動車教習所協会連合会の事務局長は6月16日、J-CASTニュースの取材に対し、車が左折するときに左側端に寄ることについて、次のような見解を示した。
「左側から来る自転車やバイクなどを遮るために、車が寄るわけではありません。道交法の趣旨もそうだと理解しており、教習所でも、遮るためとは教えていないはずですよ。ただ、結果的に自転車やバイクが入りずらいということはあるかもしれません。車が車線の中央や右側から左折すれば危険度が増しますので、左側端に寄って方向指示器で示すことで交通の安全を確保することだと考えています」
車が路肩の白線をはみ出て走ったり交差点で止まったりすることについては、道交法などの解釈が分かれているようだ。事務局長も、「歩道があるかや、路肩の広さによっても違い、一概に言うのは難しいと思います」と話す。
交差点で車が自転車などの前で幅寄せをすることについては、こう言う。
「車と自転車は、同じ責任度合いではなく、車の運転者は、自転車という交通弱者の保護を考える必要があります。自転車などに対し、優しく思いやりを持って運転しないといけないでしょう。ただ、自転車の利用者も、好き放題ではダメで、無理に前に出ないといったマナーも求められます。交通事故に遭わないという意味からも、お互いに思いやるということが大切だと思います」