欠陥エアバッグの大規模リコールで経営危機に陥った大手自動車部品メーカーのタカタが民事再生法の適用申請に向け最終調整に入ったと2017年6月16日、各メディアが報じた。
報道によると、月内にも東京地裁に申し立てる方向で各自動車会社が肩代わりしているリコール費用を合わせた負債総額は1兆円を超える見通し。
タカタは米国などでエアバッグの欠陥が原因とみられる死亡事故が相次いだことから世界中で大規模なリコールを行っており、経営状況が悪化。17年3月期の決算では最終赤字が795億円に上った。4月には各自動車会社や米自動車部品メーカーのキー・セーフティー・システムズ(KSS)と再建の枠組みについて協議を進めているとしていた。