肝臓線維症を予防する可能性
研究では、2424人をコーヒーとお茶の飲用パターンで3つのカテゴリーに分類。飲用なし、中程度の量の飲用(1日3杯未満)、高頻度の飲用(1日3杯以上)に分けた。お茶は種類別に、緑茶、紅茶、ハーブティーに分けて分析。さらに、回帰分析の手法を使って、コーヒーとお茶の摂取と、肝臓の線維症の進行との関係を研究。その上に、年齢、性別、BMI、喫煙、アルコール摂取のほか、運動や食事のパターンを採り入れて結論をまとめたという。
それにより分かったことは、コーヒーやハーブティーを摂取する頻度が高いことは一貫して、肝臓の硬化のリスクが有意に低いことと相互に関連していることだった。このことはライフスタイルやBMIとは関係がなかったという。
肝臓の硬化に対するコーヒーやお茶の効果は、脂肪肝の人にも、そうではない人にも同じく現れており、コーヒーやお茶の飲用は肝臓線維症を予防する可能性があるとしている。
肝臓が原因の死は、しばしば肝硬変が高じたものよる場合が多い。肝硬変は長期にわたるアルコール摂取よることが要因とされるが、非アルコール性脂肪性肝炎も肝硬変になる可能性があるという。