猛毒、凶暴な昆虫が日本に続々侵入 「ヒアリ」刺すとアナフィラキシーの恐れ

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有毒外来生物はアリ以外にも

   今のところヒアリが定着している様子はないものの、環境省は神戸港周辺に限らず海外からの貨物や旅客が到着する港や空港の近くには侵入するリスクがあるとして、ヒアリと思われる個体が発見された場合には、管轄区域の環境省地方環境事務所に連絡するよう求めている。

   ヒアリに限らず、毒を持つなど危険性の高い外来生物は数多く存在し、いくつかは国内での生息も確認されている。昆虫に限っても、例えば東京都内では20年ほど前から熱帯原産で神経毒を持つ「ハイイロゴケグモ」が断続的に確認され、最近では2014年に三鷹市や江東区で有毒の「セアカゴケグモ」が発見された。これらゴケグモは神奈川や愛知、大阪、兵庫、広島など比較的大きな港がある地域でも発見例がある。

   また攻撃性が高いスズメバチ「ツマアカスズメバチ」は2012年に対馬で発見され、以降2015年には福岡、2016年には長崎でも確認されるようになるなど徐々に生息範囲を広げている。

   外来種には日常的になじみがなく、知識がなければ危険だからと回避するのも難しい。自分の身の回りの危険な外来生物が気になる場合、環境省や各自治体のお知らせや注意喚起を確認しておくといいだろう。

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