泥沼巨人、GM更迭だけで終わらない オフ大荒れ必至

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先発9人のうち生え抜きは2人のみ

   球団新記録の連敗を13で脱したものの、とても優勝を望める状態にない。

「チーム作りに問題がある」

   こんな指摘がはっきりと言われている。これまで大金を投入して他球団の主力を獲得したために生え抜きが育っていない、ということなのである。

   日本ハムとの第3戦の先発メンバーを見て驚く。

   中堅・陽(日本ハム)、左翼・石川(日本ハム)、三塁・マギー(大リーグ)、一塁・村田(横浜)、遊撃・クルーズ(ロッテ)、捕手・実松(日本ハム)

   生え抜きは4番の指名打者・阿部と6番の右翼・長野の2人だけ。7人も外様というのは珍しい。

   以前、二軍指導者から聞いたことがある。

「上達した選手を推薦しようとすると、同じポジションの大物をFAで他球団から取る。二軍選手は夢も希望もなくなってしまう」

   よく巨人は、優勝は至上命令、と言う。だから自軍で育てるより実力者を取ってしまえ、となるのだ。

   堤GMは高橋監督の慶大の先輩。高橋の身代わりという感じである。Bクラスでシーズンを終わることになると、監督交代も浮上するだろう。連敗中、涙を流して巨人復活を訴えたファンをどう納得させられるか。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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