顔に鍼を打つと血流がどんどん増える
鍼を打つとすぐに赤い色がどんどん増えた。15分後に鍼を抜いても赤い色は増え続け、鍼を刺さなかった状態に比べ、最大8%まで血流が増加した。なぜ顔の血流が良くなるのだろうか。安野教授は、そのメカニズムはこう説明した。
安野教授「鍼を打つと、まず体が外部の刺激から自分を守ろうと反応します。その一つが鍼灸用語で軸索(じくさく)反射と呼ばれるもので、これによって血管を拡張する物質が出されます。同時に、鍼による刺激は感覚神経を通って脳に伝わります。すると今度は脳からの命令で自律神経が反応し、血管を拡張する働きをします。この二つの作用が重なり、血管が拡張され、血流が良くなるのです」
こちらも、耳のツボ同様に鍼が一石二鳥の働きで肌の血流を良くしているわけだ。
安野教授「血流が良くなることによって、鍼は小顔効果や美肌効果をもたらしている可能性があると考えております。鍼灸などのツボ療法は、人が持っている自然治癒力を活用し体の中から健康で美しくなるという療法。健康美と若さに役立ててください」