ローソン・サラダチキンに「8ミリ生爪」  混入経路不明の謎

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   ローソンは、青森県内の店舗で販売された「サラダチキン」に混入した異物について、剥がれたとみられる人の爪と分かったと2017年6月9日に発表した。

   しかし、こんな異物が、いつ、どこで混入したのか。ローソンの調査では今でも判明していない。

  • 異物混入の訴えがあったサラダチキン
    異物混入の訴えがあったサラダチキン
  • 異物混入の訴えがあったサラダチキン

加熱処理の痕はない

   発表や報道によると、青森県七戸町内のローソンで販売された自社ブランド「ローソンセレクト サラダチキン(ハーブ)」を5月17日に購入した女性が、翌18日に「爪のようなものが入っている」と連絡してきた。女性は、食べたときに異物に気付いて吐き出したという。ローソンの担当者が22日に女性宅を訪れ、「白い固形物」を持ち帰って外部の調査機関に分析に出した。

   ローソンでは、このことを5月25日に発表し、16~25日に販売されたサラダチキン約5000個の自主回収を始めた。この商品は、中国の工場で生産され、食肉専門商社のフードリンクが輸入している。

   そして、6月9日になって、ローソンは調査機関の分析結果を発表した。

   それによると、白い固形物は、大きさ8ミリの人の爪であることが判明した。爪の形などから爪切りで切られた後のものではなく、剥がれたものであると推定された。

   サラダチキンについては、調味料などで味付けした後のほか、二次殺菌として真空パックにした後も加熱しており、肉の中心温度が80度以上になるという。一方、タンパク質の一種が成分になっている爪は、熱すると変質してしまうが、混入していた爪は、そうではなかった。

「製造工場で混入した可能性は極めて低い」

   工場でも、従業員が手袋をしていたか、爪の長さは1ミリ以下だったか、違反があった場合の措置はどうであったか、を確認した。また、真空パックに包装後も加熱したかも確認し、その結果、「異物が製造工場で混入した可能性は極めて低い」と判断した。

   輸入から国内で流通する過程で混入したかについては、混入商品のパッケージを確認したところ、穴などを開けた形跡はなかった。以上の点から、混入経路の特定には至らなかったとしている。

   ローソンの広報室は6月12日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。

「真空パックへの包装後については、工場に立ち入り検査を行い、1つも残らず加熱したかについてチェックしました。また、弊社に納品されてから店舗で販売されるまでビデオ映像を見ましたが、流通過程で混入した可能性も低いと判断しています」

   異物混入を連絡してきた女性が勘違いしたなどの可能性については、分からないという。ただ、今後も混入経路の調査は継続するとしており、女性にも説明して納得してもらったとしている。

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