サイバー攻撃の被害を繰り返し訴えている歌手のASKAさん(59)が、4000字を超える長文ブログを投稿し、ハッキング集団と繰り広げた「頭脳戦」の模様を臨場感たっぷりの文体で書き記し、ネットの一部で話題になっている。
ブログに綴られているのは、長期間にわたり盗聴・盗撮を続けて来たハッキング集団に、ASKAさんが「反撃」を加えるまでの一部始終だ。まるで近未来SF小説のような手に汗握る展開のブログに、インターネット上では「面白くて読みふけってしまった」といった感想が出ている。
発見したログファイルには衝撃的な内容が...
ASKAさんは2017年6月6日、『さぁて!!』と題したブログ記事を投稿。「自分のパソコンでありながら、他人に乗っ取られ、裏から操作されている」と切り出し、自身のサイバー攻撃被害の詳細と、それに対抗していく過程を詳細に綴っている。
全4278字に及ぶブログをまとめると、次のような内容となる。
ASKAさんは5月の終わり頃からハッキング集団の「ログ」を収集していた。その過程で気付いたのは、犯人がASKAさんのパソコン内のデータを改ざんし、証拠を隠ぺいしていたという事実だった。
そこでASKAさんは6月2日未明、確かな証拠ログを得るため、パソコン内の「通常では踏み込まない」場所へ足を踏み入れた。ここで発見したログファイルを、試行錯誤の上で開封すると、そこには「世界がひっくり返る」ほどの衝撃的な内容が残っていた。
だがその後、保存したファイルがハッキング集団の手で削除され、さらにASKAさんのパソコンはなぜか起動しない状態に――。まさに絶体絶命の状況に追い詰められたことを報告するASKAさんだが、ブログの終盤部分で、
「ここまでを見ると、結果、彼たちの勝利と映りますが、こんなことを10年以上されて来ているのです。少しは、学習しています。データは、もうひとつ別に保管してあります」
と「タネ明かし」。続く文章でASKAさんは、次のようなメッセージをハッキング集団に送っている。
「いやぁ、苦しませられたもんだ。君たちの背景となった、今や国を動かしている◯◯は、おそらくここで君たちと手を切る。気がつきなよ。大逆転をされてしまったのは、君たちなんだよ」(○○も含め、原文ママ)