お笑いタレント・アキラ100%さん(42)の「裸芸」に、放送倫理・番組向上機構(BPO)へ苦情が寄せられている問題で、BPOの対応に変化が起きた。
BPOは2017年6月9日、5月に視聴者から寄せられた「意見」の一部を公式サイトで公開した。これまでは、裸芸に「否定」的な意見のみを掲載していたが、今月は一転、「擁護」派の声も紹介したのだ。
「『裸芸』を見て真似る子がどれだけいるだろうか」
全裸姿で股間部をお盆で隠し、「見えそうで見えない」芸で人気を集めるアキラさん。
その「生命線」ともいえるネタに対し、BPOが3月・4月に公開した「視聴者意見」の中で、
「公然わいせつ」
「子どもの教育に悪影響」
などと苦情が寄せられ、インターネット上では賛否両論あがっていた。
そうした折、5月の「視聴者意見」が公表された。今月は全部で1476件寄せられた「意見」の中から、BPOが独自の基準で20件抜粋した(選択基準は非公表)。
20件の中には、アキラさんの裸芸を対象にしたとみられる意見が2つ紹介された。その1つが「裸芸」否定派への痛烈な批判だった。
「テレビをつまらなくしないでほしい。『裸芸』を見て真似る子がどれだけいるだろうか。たぶん、ほとんどいないと思う。テレビの影響は悪いものばかりでなく、良いこと悪いことを判断する力を養う役目もあるはずだ。テレビを見ながら会話して、何をやってはいけないかを教えるのが親の役目だ」
一方、
「バラエティー番組で、全裸でお盆だけで股間を隠す芸をしていたが、これは芸でもなんでもない。子どもが真似をして大変不快だ。面白ければなんでもいいという考えは改めてほしい」
とネガティブな反応も引き続き掲載されてはいる。
「日々の鍛練、特殊訓練を積んでいます」
当の本人はどういった心中なのか。
6月6日放送の情報番組「バイキング」(フジテレビ系)に出演したアキラさん。BPOに寄せられた否定的な「意見」について、
「日々の鍛練、特殊訓練を積んでいますので皆様には絶対にご迷惑をかけないっていう一心ですね」
とキッパリ。「服は無くても心は紳士、これだけは胸に秘めていつもネタをやっています」と心構えを示した。
同番組に出演したタレント陣は、そろってアキラさんの芸風に理解を示し、擁護の声を口にする。
タレント・坂上忍さん(50)は、アキラさんの裸芸の「何がダメなんだ」と見解を述べ、寄せられた意見にある「子どもが真似したり、悪ふざけで、無理やりその芸をやらされたりするおそれがある」については、
「それを注意するのがしつけだと思う」
と苦言を呈した。
お笑いタレント・小籔千豊さん(43)は、
「子どもに悪影響を及ぼすと言っているかたは、うちの家庭と違って、きっと上品なおうちで素晴らしい教育をしている親御さんでしょうね」
と皮肉った。