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「音探しストレッチ」で5感を研ぎ澄ます

   最後に熊野教授は、よけいなことに気をとられない「音探しストレッチ」を教えた。スタジオに「テレビの音」「電車の音」「犬の鳴き声」「時計の音」「波の音」の5つの音が混じった「騒音」が流れた。どんな音がいくつ聞こえてくるかを数えて、その中からひとつの音を意識して聞くのだ。この練習を続けると不安な気持ちが浮かんでもパッと切り替えられるようになる。

熊野教授「これは通勤電車の中や日常の散歩の最中とか、いつでも練習できます。公園の中を歩いて景色を見て、風を感じながら、鳥の鳴き声などに耳を澄ますと、5感が鍛えられます。公園の中は音があふれているので、音が全部聞き分けられるようになると、現実が見られるようになるのです。現実がわかれば余計なことを考える余地がなくなり、ストレスを感じなくなります」
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