「...と考えた」とつぶやくだけで......
妄想にとらわれそうな時にはどう対処したらよいのか、その方法を熊野教授実演した。
(1)上司に叱られたりして、「オレはサトウ部長に嫌われている」というネガティブな考えにとらわれたら、「魔法の言葉」をつぶやくのだ。それは、ネガティブな考えのあとに「...と考えた」という言葉をつけ足すこと。我に返って一歩離れて考えることができる。「自分が勝手に考えているだけで、現実ではない」ということがはっきりして、気持ちが軽くなる。
(2)次に「オ・レ・は・サ・ト・ウ・ブ・チョ・ウ・に~」と1音づつ区切りながらゆっくりしゃべる。こうすると、言葉があまり意味を持たなくなり、深刻さが軽くなる。
竹中直人「恨めしや~、みたいなものですか(笑)」
熊野教授「そのとおりです。それを歌にするのが3番目です」
(3)歌にしてみる。でたらめに歌ってみると心配な気持ちが消えていく。ふだんしないことなので思わず笑えてくる。
竹中直人「(踊りのフリをつけながら)♪~あ、サトウ部長を怒らせた~♪~ホイホイですか(笑)」
熊野教授「そうです。いい調子です。それをさらに、誰か好きなキャラクターに扮して歌ったり、しゃべったりするといいです」
イノッチ「たとえばどんなキャラですか」
熊野教授「ミッキーマウスとか」
(4)キャラクターの声でしゃべる 。「サトウ部長に怒られたニャ~」など声まねで大げさに言うと、もう悩みなど吹っ飛んでいる。