芸がなくなり、プライベートの切り売り
一方、「元カノ」現象の背景にテレビ全体の「劣化」があると嘆くのは、芸能評論家の肥留間正明さんだ。
「アイドルにしても、お笑い芸人にしても、今は自分の『芸』がなくなって、あとはプライベートしか売るものがない。テレビもそういう話題を求めるから、どんどんプライベートの切り売りばかりになっていくんです」
確かに、最近のテレビは、昔話から現在進行中の話題まで、生々しい「暴露話」が主題のものが多い。こうした風潮が、「元カノ芸能人」に活躍の場を与えている、という側面はありそうだ。
また肥留間さんは、元カノたちの「告白」に、こんな辛口のコメントも。
「(片岡愛之助さんと交際していた)熊切あさ美さんは別ですよ。心から相手に尽くして、本当に辛い思いをしたことが伝わってきますから。でも多くの場合は、『暴露』としても大した話になっていない。昔なら週刊誌も載せないような話ですよ、そもそもお互いに傷ついていないのだから。『恋愛』そのものが軽くなったと感じますね」