大阪市教育委員会は2017年6月8日、市立小学校の男性首席教諭(38)が小学6年生の男子生徒に対し「不適切な指導をした」という理由から停職3カ月にしたと発表したが、その「指導」があまりにも常軌を逸しているとネットで話題になっている。
酔った教諭は午後10時頃に生徒宅を訪問し家に上がり込み、太鼓ゲームで使う木製のばちで生徒を30回ほどたたき、生徒が逃げ込んだトイレの扉を壊し、保護者に外へ出されると、約15分にわたり玄関の扉をたたき、インターホンを鳴らすなどした。こうした行為に駆り立てた原因は何だったのだろうか。
欠席生徒の登校を指導するため...
J-CASTニュースが17年6月9日、大阪市教育委員会に取材したところ、5月12日の午後10時頃にこんなことが起こった。教諭は校長と同僚の3人で酒を飲んだ後に、担任をしている生徒の家に1人で向かった。その生徒はこの日学校を休んでいて、翌日は土曜授業の日のため、登校するよう指導するのが目的だったという。
しかし、家に上がり込むと「指導」がエキサイトし、家にあった太鼓ゲームで使う木製のばちを持ち、生徒の背中や肩を30回ほどたたいて約1週間のけがをさせた。さらに家の中で生徒を追い回し、生徒がトイレに逃げ込むとそのトイレの扉を叩くなどして一部を破損させた。それを見かねた保護者が、「帰ってほしい」と教諭を外に出し扉を閉めると、約15分の間、玄関の扉をたたき、インターホンを鳴らすなどした。
教育委員会の調べに対し教諭は、
「酒に酔っていたため、訪問したことや、生徒に対する体罰などはよく覚えていない」
と説明しているという。
一方で、外に出された後に玄関の扉を叩いたりインターホンを鳴らしたことについては、
「生徒宅内で自分がした行為を直接謝りたかったから」
と語っているとしている。