都民ファとして「ここはワンボイスでいくべきだろうと」
一方、小池氏は地域政党「都民ファーストの会」代表としての立場でも記者会見し、都議会議員選挙(7月2日投開票)の争点として、市場問題に言及。
都民ファーストの会は市場問題について「知事の意向を尊重する」という姿勢を取っているが、「白紙委任ではないか」「知事の意向を忖度(そんたく)しろということか」といった批判もある。この点を問われた小池代表は「都民ファーストの会で公認や推薦を受けた方々はいろいろ意見があると思うが、初陣にあたって、ここはワンボイスでいくべきだろうと。それぞれが『イエスだ』『ノーだ』となると、統制がとれていないことになる」と説明。移転は、専門家会議や市場問題PT会議の流れの中で「総合的な判断」をしていくという前述の考えを改めて述べた。
その上で、「それぞれが意見を持ち、私に対しても候補者の方々はいろんな意見を言ってこられる。こういったことを含めて総合的な判断を下していく。その後にしっかりと対応しながら、今回の都議選ではそれぞれの地域で活動し、政策をそれぞれが一つ伝えていくということだと思う」と話した。
「総合的な判断」を下した「その後」に都議選を戦うという点で、都議選前に市場問題の決断を下す可能性を示唆したとも取れる。また、都議選直前に市場問題についての判断を示すことで、選挙戦で都民ファに注目を集める戦略との見方もある。