俳優・小出恵介さん(33)の所属事務所アミューズが2017年6月8日、小出さんの無期限活動停止を発表した。その原因となった9日発売の週刊誌「FRIDAY」(講談社)では、17歳の女子高生との不適切な関係が詳細に報じられた。
報道を受け、映画「パッチギ!」の悲運が再発したとインターネット上で注目が集まっている。
小出、沢尻、塩谷、高岡...
2005年に公開された映画「パッチギ!」は、キネマ旬報ベスト・テンや毎日映画コンクール、ブルーリボン賞など数々の賞を獲得した日本映画史に残る名作のひとつだ。
小出さんほか多くの若手俳優が出演し、その後活躍の場を広げてきたのだが、今回の報道を受け、
「パッチギの呪い再びパッチギ怖っ」
「今や呪われてるとしかいえない豪華キャスト」
「『パッチギ』に出演した俳優は大スキャンダルに遭遇するの法則が再び!」
「主要登場人物全員いわくつきになってしまってあの映画は呪われてるんじゃないかと」
など、出演者の相次ぐ不祥事を「呪い」と疑う人が少なくない。その背景には、出演陣が相次ぐ不祥事で次々と芸能界から消えていった悲運の歴史があるからだ。
最初に問題行動を起こしたのは、ヒロインを演じた沢尻エリカさん。2007年公開の主演映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつで、「別に...」とぶっきらぼうな対応をみせ、大バッシングを浴びた。その高飛車な態度から、「エリカ様」という呼び名が定着。2009年9月末に所属事務所との専属契約が解消され、2010年春まで芸能活動の休止を余儀なくされた。その後も2012年まで女優活動はなく、芸能界から一時姿を消していた。
沢尻さんの兄役の高岡奏輔(出演時の表記は蒼佑)さんも騒動を引き起こしている。2011年、フジテレビの韓流偏重を批判するツイートをきっかけに所属事務所を解雇され、年末には女優の宮崎あおいさんと離婚した。さらに2016年1月には、傷害容疑で現行犯逮捕されている。
さらに、主演の塩谷瞬さんも2012年、モデルの冨永愛さんと料理研究家の園山真希絵さんとの二股交際が報じられた。連日ワイドショーなどに取り上げられ、記者団の前で泣きながら騒動を謝罪した。
そして、ほとぼりが冷めたと思われる今タイミングでの小出さんの淫行報道。「パッチギ!」出演を機に注目を集め、名実ともに安定したキャリアを築いていただけに、ファンからは深いため息が溢れる。
製作・配給会社「シネカノン」は倒産
「パッチギ!」の悲運は、出演者の相次ぐ不祥事だけでない。映画を製作・配給した「シネカノン」も2010年1月に倒産している。
同社は1989年の設立後、「月はどっちに出ている」「フラガール」など多くのヒット作の制作や配給を手掛けた。渋谷や有楽町などの映画館運営も行っていたが、約47億円の負債を抱えて経営破綻。民事再生法を申請し、2011年2月設立の「ジェイ・シネカノン」に約70作品の著作権を譲渡している。