知人のペット葬に「香典」出すべき? 「ペットロス」の癒し方がネットで話題

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   家族同然、子ども同様にペットを飼う人が多くなり、犬猫が逝った時に「ペット葬」を行なう人も増えている。知人が大切なペットを失った時、どんな風に悼みの言葉をかければよいのか気を使う人が少なくない。

   そんな中、ペットの葬儀に「香典」を出すべきかどうか、ネット上で話題になっている。そもそも「ペット葬」に出る時は何を持って行けばいいの?

  • 天国のワンコに「香典」は必要?
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「猫に香典なんて、お葬式ごっこみたい」

   ペット葬の「香典」が話題になったのは、女性向けサイト「発言小町」(2016年9月2日付)に載った次の投稿だ(要約抜粋)。

「友だちの溺愛していた猫が亡くなりました。友だちの落ち込みようがひどく、他の友人と慰めに行くことにしました。私はお菓子を渡したのですが、友人は『御花料』と書いた金封を渡したので、驚きました。私も持参すべきだったのでしょうか。友だちは『お葬式も考えなきゃ』と言っていたので、どこかでやると思います。その時に参列させてもらえればいいですが。ペットを亡くされた方、友人からのどんなアプローチに救われましたか」

   この投稿に対し、「香典」の是非をめぐり賛否両論があった。まずは「容認派」の意見は――。

「あなたはお友だちを慰めに行き、同行した友人は猫の弔問に行く気持ちだったようですね。だからこそのお花料でしょう」
「ペットは飼い主にとって家族同様です。(その弔い方を)他人がどうのこうのと言う事ではありません。あなたが、お菓子を持参して慰めに行ったのは、友人として良い事をされたと思います。また、もうひとりの友人のようにお花代を持参されても良いと思います」

   しかし、「香典」は「さすがに行き過ぎ」という声が大半を占めた。

「私も犬を2匹家飼いしております。もし死んでしまったらとても悲しいでしょうが、友人からお香典なんて! 出されても断ります!」
「家族でお葬式をするのは勝手ですが、他人様から香典を集めるなんて信じられません」
「猫にお香典なんて、何か変。お葬式ごっこをしているみたい」
「そんな、こ、香典されたら困ります。当然お返しを考えますよね。モノがいいのか、カタログにすべきか。ああ、こんなこと考えている場合じゃないのに~って、涙がダクダクと溢れます」
「へその緒を切ったパピヨンだから5000円包みます」

この「香典問題」については、ママ向けサイト「ママスタジアム」(2011年2月16日付)でも、こんな投稿をきっかけに盛り上がった(要約抜粋)。

「友だちの大切なパピヨンちゃんが亡くなりました。パピヨンちゃんは知人の家で産まれたのを友だちと私で取り上げ、へその緒も切りました。明日お葬式がありますが、お香典の金額は? お願いします」

これに対しては、

「ゲ、ホントにお金包むの? 香典返しに気を使わせるだけだよ」
「私も実家で飼っていた猫のお葬式に行ったけど、お菓子とお花」

   という反対の声が多かった。しかし、

「先日旦那の実家で飼っている犬の兄弟犬が亡くなった時、義両親はお葬式に5000円包んだと言っていたよ」

というアドバイスを受け、投稿女性はこう決めた。

「お葬式は友だち家族と私でペット霊園に行きます。そこでお経、お別れ、火葬、お骨拾い、埋葬をします。礼服では行きませんが、黒服で行きます。5000円包みたいと思います。ありがとうございます」

   ところで、「香典」もさることながら、知人のペットが亡くなった時は、「お葬式」に出るべきだろうか。また、どんな慰めの言葉をかけ、「お悔やみ」の気持ちを表す手紙やメールを書いたらよいだろうか。女性向けサイト「発言小町」(2016年9月11日)では、次の投稿をめぐり、「知人のペットロス」をどう悼むか盛り上がった(要約抜粋)。

「先日旦那の実家の犬が亡くなりました。近々お葬式を行いますが、嫁の私も出た方がいいのかと聞くと、旦那は行かなくていいと。落ち着いたらお線香でもあげに行こうと思いますが、お悔やみのメールくらいはうった方がいいのでは、と思い始めました。どのような文がいいでしょうか?」
「悲しみがわからない嫁は来るな」

これに対しては、様々な意見があった。

「行けばいいのに。旦那さんは犬になじみが薄いあなたまで来なくていいと思ったのでしょうが、義両親にすれば息子は来たのに嫁は、という気持ちかもしれませんよ。行きたいという意思表示は大事です」

と葬儀に行くことを勧める声もあれば、次のように「嫁は来るな」という厳しい声も。お嫁さんの立場は本当に難しい。

「私も猫を見送りました。夫と子供でペット葬をしました。20年も一緒にいたので家族同然ですが、お嫁さんにとっては単なるペット。だから呼びませんでした。般若心経を読みあげたりするので、他人から見たらペット葬って絶対おかしいと思います。お姑さんの気持ちは折れています。そういう時、メールはもらいたくないです。いったいどんな文を送るつもりですか。なんでもかんでもメールで簡単にすませる風潮がありますが、考え直した方がいいです」

   しかし、次のような親身で建設的なアドバイスが多かった。

「(メールは)心よりお悔み申し上げます。これからはお星さまになってご家族を見守ってくれると思います。みたいな感じでいいかと」
「葬儀の時にお櫃に入れて下さいとお花を用意したらどうでしょう。お姑さんの好きな花でいいのです」
「今はネットでペットのお悔やみ用のアレンジメントフラワーを送るサービスがありますよ。値段は3千円~程度。わたしは楽天経由で注文し他県にお住まいの犬友さんへ何度か贈りました。大変喜ばれました。亡きワンコのイメージに合うお花を贈って差し上げるのがいいです」
「火葬するまでうちの子(猫・享年16)の回りはお花畑が出来ましてね。添えられたメッセージには『寂しくなりますね』『虹の橋の向こうでは元気に走り回っている事を祈ります』と思い思いの言葉があり、嬉しかった」
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