Amazonで「包茎」検索すると トップ表示は「アイプチ」、なぜ?

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   ツイッター上でAmazon(アマゾン)の検索欄に「包茎」と入力すると、キーワードに関連する商品として意外な物がトップに表示されると話題になっている。

   半信半疑で記者も確認してみたところ、2017年6月8日現在、確かに二重に見せるためにまぶたに塗る「アイプチ」がトップに、次いで関節や指に巻くテーピング用のテープが表示された。

   男性であればその理由は薄々想像がつくかもしれないが、商品の用途は本来まったく別だ。包茎にこうした商品を使うことは一般的なのだろうか。

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テープやアイプチで皮を仮止め...

   男性は説明されるまでもないかもしれないが、包茎とは陰茎の亀頭が包皮で覆われたままの状態のことだ。思春期を過ぎたころから包皮は手で簡単にむける状態となるが、勃起しても包皮を手でむくことができない「真性包茎」や、包皮をむくことはできるが口の部分が狭く亀頭が強く締め付けられる「カントン包茎」などは、排尿困難や感染症リスクが高くなるため包皮を切除する手術の対象となり、保険適用もされる。

   勃起時に包皮が手で簡単にむけたり自然と亀頭が露出する「仮性包茎」は、治療の必要がない症状だと小児外科学会や泌尿器科学会が明言しているが、美容的な意味で気にする男性は少なくない。アイプチやテープもこうした仮性包茎の人が、包皮をいわば「仮止め」するために使っているのではないだろうか。

   あるアダルトショップにJ-CASTヘルスケアが取材をしたところ、「包茎矯正グッズと言われるような商品は一定の需要がある」と話す。

「よく見かけるのはリング状のものを陰茎にはめて皮を止めるタイプですが、包茎専用の接着剤もありますよ。アイプチで代用するのは考えましたね」

   インターネット上でも「包茎を治す方法」などとして「アイプチを包皮に塗って止めておくと徐々に包茎が解消される」などと書いているウェブサイトがあったが、前述のとおり真性包茎やカントン包茎の治療は手術をする必要があるし、仮性包茎は必要ない。いずれにせよ、包皮を止めても包茎が治るわけではない。

「女性に指摘されたりするのは嫌だけど手術を受けるのも怖い、という人にとっては矯正グッズが必要なのだと思います」

   前述のアダルトショップはこう指摘する。

悩んだら泌尿器科医に相談を

   2016年6月の国民生活センターの発表によると、男性から寄せられた美容医療に関するトラブル2131件中、1092件が包茎手術によるものだ。契約内容や価格に関するトラブルが多いが、中には痛みを訴える例や勃起障害、射精障害などが起きたとする事例もある。

   コンプレックスや不安を煽り美容クリニックなどで強引に手術をすすめられ、50~100万円近い請求をされたという報告が少なくないが、実際には泌尿器科で自費診療による手術を受けたとしても5~10万円程度で済む。

   包茎で悩んでいる、治療を希望しているという男性は、まず泌尿器科で専門医に相談するのがいいだろう。

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