ファミリーマートが新ポイントカードの導入を検討――、そんなニュースが出て「TポイントあるからファミT作ったのに」などとネットが騒然となった。
発端となったのは、伊藤忠商事の岡藤正広社長に対する朝日新聞インタビューでの発言だ。「Tポイント」カードの運営会社「Tポイント・ジャパン」はファミマも出資する会社でもある。ファミマからTポイントカードが消えることはあるのか。
「1年めどに新ポイントカード検討」
朝日新聞デジタルが2017年6月5日に配信した「伊藤忠、ファミマで使える新ポイント制度検討 社長言及」という見出しの記事は、ユニー・ファミマHD株を約37%保有する筆頭株主の伊藤忠商事の岡藤社長が、
「ATMもポイントも(利益の)流出がすごい。我々が提供したものは我々が利益を受け取るようにする」
と語り、新ポイントカードの導入や金融事業への参入を検討しているとし、事業化を1年くらいで目途をつけたい、と語った。12時間後の17年6月6日午前5時に配信した記事では、内容は同じだが見出しが「新ポイントカード、伊藤忠が導入検討 ファミマで利用可能に」となっている。同日付けの同紙朝刊経済面にも「新ポイントカード 伊藤忠が導入検討 ファミマで利用可能に」という見出しで同じ記事が掲載された。
ファミマは「TSUTAYA」系のポイントサービスである「Tポイント」を採用しているが、インタビュー記事の中では「Tポイント」の今後に直接触れている箇所はない。しかし、新ポイントカード導入とあって、ファミマ利用者の間では、ファミマがTポイントカードをやめる検討に入ったと受け取った人が多かったようだ。