【あさイチ スゴ技Q】(NHK)2017年6月6日放送
「知らなきゃ損!『パプリカパワー』使いこなし術」
旬を迎えて手ごろな価格なってきたパプリカ。栄養価の高さは野菜の中でもトップクラスだ。形が似ているピーマンと比べて味は甘く、肉厚で、ビタミンCは約2倍、ビタミンEは約5倍、β-カロテンは約3倍もある。
そのほかの抗酸化成分も豊富に含まれているので、「疲れにくい」「免疫力アップ」「美肌」に役立ち、これから暑くなる時期に食べたい野菜だ。しかし、料理のレパートリーが少なく、炒め物とサラダくらいしか知らない人が多い。そこで番組では、パプリカの栄養分をなるべく損なわず、いろいろな料理に使いこなす技を紹介した。
ビタミンC・E、β-カロテンがピーマンの数倍
【ボリュームたっぷり!パプリカの肉詰め】
料理研究家の門倉多仁亜さんが考案した、パプリカを丸ごと1個使った肉詰め。パプリカの甘みが増すよう、40分間じっくり煮込む。パプリカに詰める肉ダネに生米を加えることで、パプリカや肉のうまみをしっかりと閉じ込める。
調理科学の専門家、佐藤秀美・日本獣医生命科学大学客員教授によると、このレシピは、パプリカのビタミンCやビタミンE、β-カロテンだけでなく、トマトソースのリコピンも含め、抗酸化成分がたっぷり含まれているので、これからの暑くなる時期にぴったりの料理だという。
(1)材料(パプリカ4個分)
トマトソース:トマトの水煮缶詰2缶(800グラム)、にんにく(芯を取ったもの)1かけ分。
肉ダネ:合いびき肉300グラム、たまねぎ2分の1個分、卵1個、米大さじ4。
A:オリーブ油大さじ4~6、砂糖2つまみ、塩小さじ1、こしょう適量、お好みのハーブ適宜。
B:塩適量、こしょう適量、ナツメグ少々。
(2)作り方
1:パプリカを横に寝かせ、ふたとなる部分と器の部分を切り分ける。へたが落ちない程度に上部4分の1を切る。
2:器の部分の種とワタを取る。
3:鍋にトマトの水煮(缶詰)、A、にんにく、お好みのハーブを入れる。
4:ふたをして沸騰するまで強火で加熱。沸騰したら、表面がふつふつする程度の弱火で煮込む。
5:トマトが少しやわらかくなったらつぶし、さらに煮込む。
6:合いびき肉にB、たまねぎ、卵、米を入れ、よく練る。
7:パプリカにふんわりと6を詰める。
8:パプリカの器とふたの位置をそろえ、ふたが落ちないよう、ふたと肉につまようじを刺す。
9:鍋にパプリカが立つように入れ、ふたをして弱火で40分間煮込む。※パプリカが立たなければ、穴が開かないように注意しながら、底を少し切る。
10:塩、こしょうで味を整え、完成。