「断食」は人類史上最高最強の健康法か 眠っていた若返り遺伝子のスイッチがオン

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腹ペコサルの方が飽食サルより長生きをした

MCのお笑い芸人・後藤輝基「伊藤先生、断食によって起こる体質改善が、一時だけでなく長く続くのはどうしてでしょうか」
伊藤教授「断食は、カラダに対して『食べ物がない』という危機的状況を知らせる、かなりのショック療法です。人類の歴史の中では飢えることが多かったので、生き延びるための仕組みがカラダに備わっています。みんな本当は『伝家の宝刀』を持っており、それが使われずに眠っているのです。それを抜くようにカラダを変えるのが断食で、眠っているスイッチをオンにするのです」

   では、「伝家の宝刀」とは何だろうか。それは、若返り遺伝子と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」だ。番組では、米ウィスコンシン大学で長年続いている老化研究の実験を紹介した。生まれたばかりのアカゲザルを80匹以上集め、20年以上飼い続ける壮大な実験だ。サルを2つのグループに分け、一方に通常のエサを、もう一方に30%少ないエサを与え、カロリー制限をした。すると、腹ペコのサルの方が長生きをした。24年後の生存率を比べると、通常のエサのサルは50%以上が死んだのに、腹ペコサルは80%以上がまだ生きている。

   しかも、サルの外見を比較すると、人間で言うと75歳ほどの年寄りなのに、腹ペコサルの肌には張りがあり、毛が抜け落ちていないが、通常のサルの毛は抜け落ち、肌もしわだらけだ。同じ年齢で、なぜこんなに違いがあるのか。サルの遺伝子は調べると、腹ペコサルは「サーチュイン遺伝子」の働きが活性化していた。これがサルを若返らせ、寿命を伸ばしているのだ。

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