ワクチンの混合摂取にエビデンスなし 小児科医学会「実施してはならない」

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   2017年4月、東京都品川区の小児クリニックで複数のワクチンを1つに混ぜて接種(混注)していたことが明らかになった事例について5月28日、日本小児科学会が見解を発表し、混注による接種の安全性や有効性に関するエビデンス(科学的な証拠)はなく、実施してはならない方法であると強調した。

  • 子どもの予防接種時には要注意を
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「同時接種」は認められる

   ワクチン混合が発覚したのは、品川区が予防接種事業を委託していたクリニック。子どもの予防接種に「MR(麻しん・風しん)ワクチン」「水痘(水ぼうそう)ワクチン」「おたふくかぜワクチン」の3種類を混合するなど、複数のワクチンを医師が勝手に混ぜて接種していた事実が確認された。小児科学会によると、同様の混合行為は2016年4月に東京都北区の小児クリニックでも報告されている。

   同学会は異なるワクチンを1つに混ぜて接種することに効果や安全性を保証するデータは存在せず、実施してはいけない医療行為と明言。一方で、複数のワクチンを異なる部位(上腕、大腿など)に各々接種する「同時接種」は子どもへの予防接種を効率よく進める重要な手段とした。

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