「バイオレットライト」が近視の進行抑える? 臨床研究や商品開発計画も

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バイオレットライトを浴びるツールを開発中

   坪田教授は国内での失明要因として近視が5位になっており2050年には1位になる、高校卒業時の近視率が8割に達するといったデータに基づき、近視の増加は目の異常のパンデミックともいえる状態だと指摘。増加に歯止めをかけるため、バイオレットライトの有効性の検証を深めていく考えだ。

   しかし、2時間以上外に出ればいいという単純な話ではない。坪田教授によると。50年前の小学生は平均3.5時間外で遊んでいたが、20年前には37分まで減少。高校生は10分となっており、とても外に出る時間を増やせるような状況ではない。また、仮に室内で窓際など太陽光が差し込む場所にいたとしても、窓を閉めるとバイオレットライトが完全に遮断されてしまう。

   そこで坪田教授は自動的に点灯してバイオレットライトを照射するメガネや、バイオレットライトを点灯するLEDライトなどを開発。家の中にいてもバイオレットライトを浴びることができるこれらのツールを利用することで近視抑制効果があるか、臨床研究に取り組んでいる。また、メガネメーカーと共にブルーライトはカットしバイオレットライトを通すメガネを発売する予定もあるという。

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