新潟県妙高市立小学校の3年生児童らが飲んで食中毒になった湧き水は、県の調べによると、しみ出る場所ではなく、水を通したパイプから汲んでいた。県では、しみ出る場所が汚染されたことも可能性の1つとして考えられるとしている。
児童らの食中毒は、カンピロバクターという細菌によるものだった。鳥獣の腸管内にいるとされ、フンなどを通じて感染が広がる。
細菌カンピロバクターを検出
小学校では今回、校外学習の一環として2017年5月26日、妙高市の猪野山地区の里山の頂上付近にある湧き水まで足を運んだ。水を自宅に持ち帰った児童もいるため、児童27人と家族16人の計43人が発熱や下痢などの症状を訴え、児童3人が入院する事態になった。3人はすでに退院し、ほかの児童らも快方に向かっているという。
この食中毒で、12人の便からカンピロバクターが検出され、県では、児童らが飲んだ湧き水が汚染されていたことが原因とみている。
県の生活衛生課が6月6日にJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、湧き水のある場所は、水がしみ出る場所からパイプを1~2メートル引いて、汲みやすいようにしていた。湧き水は、土と砂が混じった地面からしみ出ており、県では、ここにたまった水がフンなどで汚染された可能性もあることを認めた。ただ、水はどこから来ているのか分からないため、もともと動物の死骸などに汚染された水だった可能性もあるとしている。
一方、この湧き水で食中毒になったという報告は、ここ数十年ないという。
新潟県内では、「名水」に選定されたところが60か所以上ある。今回の湧き水は、選定場所ではなかったが、こうした名水でも危険はあるのだろうか。