生理の周期に合わせてダイエットをする裏ワザ
「くびれ」はその結果であって、「くびれ」を求めるあまり無理なダイエットをして皮下脂肪がなくなると、女性らしい体にはならない。そこで、エストロゲンを利用した無理のないダイエットの裏技を紹介する。月経の周期に応じて、エストロゲンの分泌量も変動する。エストロゲンがググッと上がってくるのは、生理の後から排卵の前までの時期。この時期は食欲は高まらないが、心が活発になるのでダイエットに最適だ。都内のあるスポーツジムで、排卵前1週間と排卵後1週間に、同じ量の有酸素運動と筋トレをする実験をした。すると、排卵前に運動した時に体脂肪量が減った割合は0.57%。排卵後に運動した時と比べると1.5倍も効果が上がった。
エストロゲンが女性の体に及ぼす、いい影響はほかにもある。それは脳の若さ、記憶力だ。東京大学の川戸佳名誉教授は、2004年に世界で初めて画期的な発見をした。エストロゲンが脳で作られ、しかも記憶力の向上に大きな役割を果たしていると発表したのだ。
川戸名誉教授「エストロゲンが作られているのは、まさに記憶を作るうえで重要な海馬と呼ばれる場所だったのです。海馬の中は、無数の神経細胞がネットワークを作っています。神経細胞が、ほかの神経細胞とつながる場所がシナプスと呼ばれるところで、そこでエストロゲンが作られていました」