糖尿病にターメリックの力 米国で注目集まる

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「さらに検証が必要」と慎重派も

   糖尿病による合併症にも、クルクミンが効果を発揮するものがあるという。患者のなかには、脂肪肝など肝臓になんらかの症状があらわれる場合があるが、クルクミンの長期間摂取により、肝臓の症状が改善したことが報告されている。

   ほかにも、神経系や血管系の疾患や認知への影響、白内障、糖尿病の合併症とみられる症状が、ターメリックやクルクミンが持つ酸化防止作用や抗炎症作用により症状軽減の効果があるという。米免疫学会の学会誌に掲載された報告では、1型糖尿病患者にみられる免疫システムの過活動がクルクミンにより適正化されたという。

   症状によっては悪化する可能性もあるので、ターメリックやクルクミンの服用を避けた方がいいケースもある。主な場合は、胆のうの疾患や腎結石、貧血症を抱える人たちなど。また長期にわたってターメリックなどを摂取すると、肝臓に影響がある場合があり、また、血糖値を管理する治療の効果を増幅させ低血糖を招く可能性もあるという。

   米化学会は、ターメリックやクルクミンの治療や予防などの使用に批判的。同学会誌の「Journal of Medicinal Chemistry」に掲載された論文で研究者らは、クルクミンを摂取して体内に吸収され利用され得るとは限らないし、素材の質がさまざまであるから一般論にはならないと主張。今後さらに詳細な検証が必要としている。

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