老眼のせいだけではない40代の目の不調 8割の人にある「斜めに見る」クセとは?

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遠視は「遠くがよく見えること」ではなかった

   そこで、梶田医師の眼科で検査すると、「遠視」だとわかった。遠視なのに、近くの物はともかく、なぜ遠くの物が見えなくなるのか。梶田医師は意外なことを言った。 梶田医師「みなさん、近視は近くが見えて、遠視は遠くが見えると思っている方が多いですが、それは間違いです。もともと遠視は、どこにもピントが合っていないということなのです」

   梶田医師は眼球の断面図を示しながら解説した。ザックリ説明すると、遠視の人の水晶体は「正視」の人に比べ、奥行きが短く縦長になっている。そのため、正視でピントが合っている場所に焦点がきても、網膜より後ろでピントが合っているため、よく見えていない。それなのに「遠くがよく見える」のは、ピント合わせの筋肉をギュッと収縮させ水晶体を膨らませているからだ。

   ところが、40代になると目の筋力が衰えるし、老眼によって水晶体も硬くなるため、水晶体を収縮できなくなり、遠くが見えづらくなる。もともと近くの物は見えにくいから、突然、両方見えなくなるわけだ。おまけに若い頃から視力に自信があり、眼鏡をかけることに慣れていない。

梶田医師「しかし、遠視の人も、遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズを使うと、遠くも近くも見えるようになります」

眼鏡店で眼鏡を作る前に、眼科で検査をして処方箋をかいてもらうといいそうだ。

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