身体的・精神的な症状が50種類もある
原因が分かったのは、症状が現れてから2年半後。健康診断のため、たまたま婦人科を受診した。血液検査をすると、70以上あると安定する女性ホルモンのエストロゲンの値がゼロだった。「更年期障害」だと診断された。
森永さん「不調の原因がすべて女性ホルモンによるものだとは、思いもしませんでした。まったくノーマークでした。お産の時のトラブルもなく、つわりの経験もなかったので、婦人科系の病気は大丈夫という変な思い込みがありました。看護師なのに、うかつでした」
家族まで巻き込んで苦しめた更年期障害だが、診断後、女性ホルモンを補う治療を始めると、つらかった症状がウソのように改善した。
森永さん「水やりを忘れたお花が、水をもらって起き上がってくる感じ。中からじわ~っと元気が涌いてくる感じです」
番組では専門医が指摘する更年期症状を紹介した。ざっと50近くある。女性の身体的・精神的な不調のほとんどを網羅しているといっていいだろう。
【脳と頭】不眠・不安感・パニック感・イライラ感・ふわふわ感・頭痛・頭重・めまい・耳鳴り・物忘れ・集中力低下・疲労感・無気力・のぼせ・ほてり・発汗・口のかわき・のどのつかえ
【上半身】胃もたれ・食欲不振・吐き気・動悸・息切れ・息苦しさ・腰痛
【下半身】生理不順・膣炎・性交痛・トイレが近い・便秘・下痢
【手足】肩こり・関節痛・筋肉痛・足のしびれ・骨量の減少・手のしびれ・手のこわばり・指のこわばり
【皮膚と血液】皮膚の乾燥・皮膚のかゆみ・湿疹・粘膜の乾燥・粘膜のかゆみ・血圧不安定・脂質異常