マックやモスにも注目が
「KING BOX」のバーガーキング・ジャパン担当者は6月2日のJ-CASTニュースの取材に、「メインのバーガーからデザートまで、箱を開けた瞬間に一気に目に飛び込んでくるワクワク感を楽しんでもらえる商品です。価格に敏感に反応される方が多いと分かってきたので、安く抑えてまずバーガーキングの商品を知ってもらう。印象的なこのボックスをきっかけに固定ファン拡大につなげるのが狙いです」と話した。販売は好調で、肝心の専用の「箱」の製造が一時的に追いつかなくなるほどだった。「SNSでも予想を上回る反響が出ています」と驚いている。一方、他社への意識については「当社は日本ではまだまだ小規模で比較になりませんし、特に他社さまのことは意識しておりません」と話している。
「サンドBOX」の日本KFCホールディングス担当者は取材に対し、「メインターゲットはお一人のお客様で、『KFCは家族や友人でバーレルなどを集まって食べる』というイメージとは異なるセットです。メインのチキン商品だけでなく、『KFCのフルコース』として他の商品も同時に押し出し、新規客を取り込みたいと考えています」と狙いを明かす。9日前にバーガーキングもボックスタイプのセットを発売していたことについては「まったくの偶然です。他社さまを意識しているわけではありません」という。
一足発売が早かった「スライダーBOX」のロッテリアは、人気の3種類のバーガーを小型にして「いろんなものを少しずつ食べたい」という要望に応えた。「ボックスタイプにすることで行楽シーズンにピクニックなどへ持ち運びやすくしています」と、「お一人様」に限らない層も狙う。
ツイッター上では他に「さあ、モスバーガーも対抗したモスボックスを発売するんだ」といった声や、業界最大手のマクドナルドが乗り出していないこともあり「マクドナルドを潰しにかかっている」との見方まで見られ、まだ参入していない2社の今後の動きが注目を集めている。