トランプ・リスクでも2万円超えの日経平均 負けたのは個人投資家 

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勝ったのは外国人投資家

   SBI証券の藤本氏は「米国市場の流れはありましたが、高騰した一番の要因は、企業業績のよさです。2017年3月期決算では、多くの企業が史上最高益を連発。これで2万円に乗らなかったほうがおかしかった」という。

   6月1日に発表された法人企業統計では、企業の設備投資の堅調さが指摘され、日本経済は良好にあると受け止められつつある。藤本氏は、「為替も、きょう(2日)急に円安に振れたわけではありません。このところ、ずっと1ドル111円近辺で推移していましたから、当初114円で2万円台と予想していた私からすれば、2万2000円もあり得ると考えています。いい相場の流れにありますね」と、超強気だ。

   藤本氏によると、「勝ったのは外国人投資家ですね」とし、逆に負けたのは個人投資家という。「5月、個人投資家が一生懸命にカラ売りしていました。バブルであれば、それもわからないではないですが、企業業績がいいので今の株価はバブルとはいえませんよ。いわば、個人投資家がヘタなおかげで、外国人投資家が儲かったということです」と話す。

   外国人投資家にとって、日本株は投資しやすい。2017年6月2日には米トランプ大統領が、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱を表明した。それにより、「原油などの資源価格も不透明になってきました。また、欧州株も経済情勢が落ち着かない不安があります」と、藤本氏。

   世界的に投資マネーの行き場がなくなりつつあるなか、日本市場は企業業績が好調とみられており、「日経平均株価は、2万円でも割安かもしれません」とみている。

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