虫歯予防の新常識!しっかり睡眠と朝食 長いゲーム時間もダメ、秘密は唾液に

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   子どもの虫歯の原因といえば、甘い物の食べすぎが思い浮かぶが、「長時間のゲーム遊び」「睡眠不足」「朝食抜き」が虫歯に悪影響を与えていることが、富山大学が行なった小学生を対象にした生活習慣調査から明らかになった。

   研究者は、長時間ゲームをしたり、睡眠が不足したりすると、「ストレスが増えて、虫歯菌を退治する唾液の分泌が減る」からと指摘している。

  • 虫歯予防は「歯磨き」だけではダメ
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朝ご飯を食べない子の虫歯率がグンとアップ

   6月4日の「虫歯デー」を前に2017年5月29日、富山大学が発表した資料によると、研究チームは、富山県高岡市内の5つの小学校に通う1年生から6年生全員の2109人を対象に、生活習慣と虫歯の状態の調査を行なった。その結果、虫歯のある子ども(虫歯治療中&未治療の虫歯があると回答)が9.2%いた。子どもたちを、「ゲームやテレビなど1日にメディアに費やす時間」「睡眠時間」「朝食をとっているか」の3つの点から虫歯との関係を調べると、次のことが明らかになった。

   (1)メディア利用時間:2時間未満の子どもの虫歯の割合は8.6%だが、2~4時間の子は9.8%、4時間以上の子は15.4%と、利用時間が長い子ほど虫歯が多くなった。

   (2)睡眠時間:9時間以上睡眠をとる子どもの虫歯の割合は6.4%で、8~9時間の子が8.5%、8時間未満の子が14.2%と、睡眠時間が短い子ほど虫歯が多くなった。

   (3)朝食抜き:毎日朝食を食べる子どもの虫歯の割合は8.6%で、時々食べる子は16.2%、ほとんど食べない子は27.3%と、欠食する子ほど非常に高い割合で虫歯が多くなった。

   最近は、乳幼児からの歯磨きやフッ素塗布などの虫歯予防教育が広がり、虫歯のある子どもが減っている。そのため、研究チームは生活習慣の面から虫歯予防にスポットを当てたが、生活習慣が乱れている子どもに虫歯が多いことが明らかになった。生活習慣が乱れると、どうして虫歯が増えるのだろうか。

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