出品116枚にすべて買い手が
有価証券偽造・同行使と詐欺の疑いで、京都府警山科署が2017年5月31日逮捕したのは兵庫県在住の44歳の男だった。
男の本業は、なんとカメラマンだ。山科署によれば、男は店長を務める写真店のスキャナーなどの機材を使って割引券を偽造、また出品用の写真も自ら撮影していたという。「本職」の技術を悪用していたわけである。
男はフリマアプリに、総計116枚の割引券を出品していた。王将人気もあってか、売れ行きは「好調」で、すべて買い手が付いていたという。ほかのサイトでの出品も含め、山科署では裏付け捜査を続けている。
これで一件落着――と言いたいところだが、ネットには王将のものも含め、各種割引券などが大量に出回っている。中には今回のような、偽造品が紛れ込んでいることも考えられる。
王将側も不正な割引券の存在を告知、ネットオークションでの購入については責任を持てない、など店頭で注意を呼びかけてきたというが、
「今後は、偽造を防ぐための取り組みもしていかないと......」
担当者も頭が痛い様子だった。