娘との生活を希望し自宅療養
フレーツさんのホームページによると、米国の大学を卒業後、ドイツのプロ野球リーグ「Baseball-Bundesliga(ベースボール・ブンデスリーガ)」で選手として活躍。現役のときにALSを発症し、現在は自宅での療養を続けている。専門の治療機関に入院すれば補助金額が増え経済的な負担が低減される可能性もあるようだが、5月24日付のボストン・グローブ紙の記事中でフレーツさんの妻は「そんなことはできない」と入院を拒否している。
米ALS協会もメールでフレーツさんには2歳になる娘がおり、本人は娘と一緒にいることを希望しているとし、
「自宅療養はALS患者のQOL(生活の質)を向上させ、ALSと戦う支えとなる」
と回答。フレーツさんに限らず、全米で自宅療養を行っているALS患者は金銭的な負担に苦しんでおり、こうした患者たち支援するため「Peter Frates Home Health Initiative」というフレーツさんの名前を冠した基金を設立し、寄付を募っているという。また、フレーツさんの公式サイト「petefrates.com」でもフレーツさん個人に寄付ができる。