「これまでの都議会はチェックが十分されなかった」
一方、定例会見で「都知事が代表に就任することで、都議会のチェックが薄くなるのではないか」と質問が出た件にも、大会あいさつで言及。「みなさんどうでしょうか。これまでの都議会はチェックが十分されなかったからこそ、これだけさまざまな課題が先送りされ、豊洲の問題、五輪・パラリンピックの経費の負担、これはひとまず決着を見ているとはいえ、今日は現職の(都議の)皆さんもいらっしゃいますけど、 忸怩たる思いでいろいろと取り組んでこられた都議会ではなかったでしょうか」と、既存政治から脱却する姿勢を鮮明にした。
「むしろ都政において、これまでの都知事のいろんな方々を煽るかのようにしていました。それがこれまでの都議会ではなかったかと思います。都知事は新しく変わりました。改革に燃えております。だからこそ、都議会にも改革に燃えた同志が新しくもっと増えてほしい。そういう思いで私は一杯でございます」
その上で「さもなければ、車の両輪といわれている知事と議会、そのスピード感と改革の方向が一致しなければ、また東京都政は後ずさり、思考停止してしまう。私が常に申し上げてきたことは、都民が決めるんだ、都民が進めるんだということです」と決意を強くしている。
その後、報道陣の囲み取材に応じた小池氏は、進退伺いに対して結論を出さなかった自民党に「決められない知事」と言われてきたことについて見解を問われると、「印象操作だと思います」。17年の都議選は「(自民党)都連と都民ファーストの会の、有権者の皆さまにお任せする戦いでございます」との姿勢を述べた。
小池氏は都知事選の時から都議会について「ブラックボックス」と呼んで非難し、都知事に就任してからは情報公開に重点を置いてきた。この日、「都議選は『ブラックボックスの自民党』と『透明化の都民ファースト』の構図か」と報道陣に問われると、「たまには良いこと言ってくれますね。ありがとうございます」と笑顔で答えていた。