地下鉄の駅も100デシベル以上
爆音が鳴りそうなときには耳をふさぐ、大きな騒音が予想されるイベントなどには耳栓を持っていくなどの対策が必要になるが、それほど大きくない騒音や日常生活の思わぬ音も難聴の要因となる可能性があるので注意が必要だ。
世界保健機構が2015年に発表した難聴リスクの目安は「85デシベルで8時間、100デシベルで15分」とされており、これを下回るほどリスクは低下するとしている。前述の「騒音の目安」では「鉄道高架橋の下」「地下鉄の駅構内」が100デシベル、「カラオケ店個室内」や「パチンコ店内」「走行中の電車内」が80~90デシベルなので、難聴リスクは案外身近に存在していることがわかる。その騒音そのものは聞いていなくてもスマートフォンやオーディオプレイヤーで再生音量を大きくしてイヤホンで聞いていればやはり危険だ。