打てない、守れない――。巨人が負の連鎖に陥っている。交流戦で最初の相手、楽天に連敗し、出鼻をくじかれた。2016年5月以来の6連敗となった。
熱狂的な「G党」で知られるコピーライターの糸井重里さん(68)はツイッターで、皮肉交じりに不満をあらわにしている。
打線は楽天投手陣に沈黙
巨人は2017年5月30日、交流戦初戦の楽天戦にエース・菅野を送り込んだ。だが首脳陣の期待とは裏腹に、菅野は5回10被安打8失点(自責点6)と炎上。チームは5-13と大敗し、パ・リーグ首位の楽天に力の差を見せつけられた。
第2戦になっても、嫌な流れは変わらなかった。3回裏、セカンドの山本が先頭打者・足立の2ゴロを1塁へ悪送球した直後、先発の吉川光がストレートの四球を出す。3番・ウィーラー、4番・アマダーらがヒットでつなぎ、この回で3得点。山本は「タイミングが合わず、上だけで投げてしまった。申し訳ないです」(日刊スポーツ6月1日付紙面)と反省した。
だが今の巨人打線に、この逆境を跳ね返す力はない。先発の塩見に3安打に封じられ、楽天自慢の中継ぎ陣(福山、森原、ハーマン)に3回1安打と沈黙した。結局、5安打無得点に抑えられ、0-6と完敗した。本塁打なしは13試合連続となり、2リーグ制後の球団ワーストをさらに更新した。
コピーライターの糸井重里さんは6月1日、ツイッターに
「巨人の試合は、ほぼすべて録画している。あとで機嫌よく観たりするためだ。時には野球そのものを味わうとか、研究するとか、いいところを探すという目的で敗けたと知ってる試合も再生して観る」
と明かした。
1991年、糸井さんはプロ野球のシーズン開幕前にテレビ番組で「今年優勝を逃したら六本木をふんどし一丁でランニングする」と宣言した。巨人が優勝を逃したため、糸井さんは六本木でふんどし一丁になった。
先のツイートには、まだ続きがある。
「しかし、このごろは、録ったまま何も触れずに消去している。おかげで健康が維持できている」
糸井さんが録画した試合を見るようになる日は、いつになるだろうか。