内閣府が2017年5月19日に発表した10歳未満の子供のインターネット利用調査に驚きの声が挙がっている。
2歳児でインターネット機器を利用しているのは37.4%、実際にインターネットを利用しているのは28.2%という内容だからだ。共同通信が配信し、日経新聞などが28日にWEB版で報じたことでネット上では「使えるの?」「何を見てるんだ?」といった疑問が噴出している。
「うちの3歳児が、タブレットつかって、Youtube見てます」
日経新聞はWEB版で、
「内閣府は28日までに、10歳未満の子供のインターネット利用に関する実態調査の結果をまとめた。利用率は39.2%で、年齢別では2歳で28.2%だった」
と、共同発ニュースを配信した。この調査は17年1月に子供の保護者1550人から回答を得た、として数字を並べている。3歳児の機器利用は47.5%、インターネット利用は35.8%だ。
ネット上ではこの記事に、「2歳児がネット使えるの?」「何を見てるんだ?」という疑問が噴出し、
「低年齢でローマ字打てるなんて。俺は大人になってやっとの思いで覚えたのに」
「うちの3歳児が、タブレットつかって、Youtube見てます。自力でひらがな覚えて、検索し、アンパンマンのおもちゃ紹介動画みてる」
「うちの2歳児も、パズドラやってると、自分でもやらせろと手を出してくる」
などといった感想が掲示板に書き込まれる事になった。
「当然親が介在しています」
J-CASTニュースが5月30日に内閣府に取材した。担当者によれば、この調査は全国の0歳から9歳までの子供を持つ親2000人に調査を行い、1550件の回答があった。スマホなどインターネット接続機器(15 機器)を子供が持っているかと聞いたところ、57.2%が「使っている」、39.2%が「インターネットを利用している」と回答した。子供が複数人いる人もいて、1歳児は121人、2歳児は163人、3歳児は162人のサンプルが集まった。その中で、2歳児の163人の親に調査したところ、インターネット機器を利用しているのは37.4%、実際にインターネットを利用しているのは28.2%というのが数字の実態なのだという。そして2歳児がスマホを使っているかというと、
「大人のようにネットサーフィンをしているわけではなく、『ネットに触れている機会がある』、ということで、当然親が介在しています。低年齢層の場合はユーチューブなどで動画を見ることが多いようです」
と説明した。調査によれば、0歳から9歳までで最も利用が多いのは動画視聴で85.4%、ゲームが65.8%、知育が30.4%と続く。トラブルの1位は「注意してもインターネットをやめない」が全体の24.2%で最も多く、「パスワードを解除した」7.4%、「不正なサイトにアクセスした」3.6%と続く。「知らないうちに課金した」は1.0%で、担当者は、
「新聞ではこの課金を問題視しているものもありますが、この数字は大げさに騒ぐほどのものではありません」
と説明している。