タイガー・ウッズ薬物使用の疑いで逮捕 今も影おとす父の死

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父の死直後、メジャー連続予選突破記録が途絶える

   しかし、その後は腰のけがに苦しんだ。14年3月に手術を受けて4か月公式戦から離脱。復帰しても15年2月に再び離脱、同年9月に手術。17年1月に復帰も、4月に手術。手術、復帰を手術を繰り返し、現在は復帰に向け治療の時期だった。

   プロゴルファーとしても人間としても、ウッズの大きな転換点になったと言えるのが、06年5月の父、アール・ウッズ氏のがんによる死去だった。

   父はウッズの生後9か月からゴルフを教え始め、自宅内に練習場をつくって付きっきりで指導してきたとされる。96年に鳴り物入りでプロデビューを果たすと、翌97年から父が亡くなった翌年までの11年間に賞金王8回、メジャー大会優勝13回と歴史的な記録を伸ばし、帝王ニクラウスの記録を抜くのは時間の問題と誰もが予想していた。

   ところが、30歳で父を失うと徐々にウッズの勢いもそがれ始めた。父の死の直後の06年6月、97年以来続いていたメジャー大会でのウッズの連続予選突破記録が37で途絶えた。続く7月のメジャー「全英オープン」では優勝したものの、ウッズは「父に見てほしかった」と、人目をはばからず号泣した。

   その父の死に、ウッズは当時「父親、コーチ、人生の師、友人として素晴らしかった」とのコメントを発表している。また、17年4月3日付米メディア「USA TODAY」によると、ウッズは、ジャック・ニクラウスをはじめ最高峰の選手らの知恵を取り入れているとしながら、最も重要な師は親であると述べていた。父の死がウッズにどのような影響を及ぼしたかは定かでないが、かつての華々しい実績が暗転したタイガー・ウッズのトラブルは、いずれも父の死後、起きている。

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