池田勇人マンガ「疾風の勇人」突如終了 「圧力」憶測をモーニング編集部に聞く

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去年ごろから連載終了が決まっていた

   連載終了が話題になると、ネットを中心にある「憶測」が語られるようになった。実在の政治家が多数登場するだけに、その筋からのなんらかのクレームがあったのでは?というのだ。

   特に話題になったのが、「岸信介」だ。ほとんどの登場人物が美形、あるいはデフォルメ化されて描かれているにもかかわらず、岸はほぼ肖像写真そのまま、しかも、後に「昭和の妖怪」と称されたのをなぞるように、妖しげなオーラを振りまく敵役として登場する。岸は安倍晋三首相の祖父だ。そのことが、一部の人たちの憶測を加速させた。

   J-CASTニュース編集部は2017年5月29日、モーニング編集部に電話取材した。

――連載終了をめぐって、圧力があったのでは?との憶測がありますが。

「そうですね。しかし、そういったことはまったくありません」

――まったくですか。

「はい、まったく」

   担当者はそう断言した。連載終了自体は事実で、再開の予定もないという。詳しい理由については語らなかったが、「去年くらいから、このタイミングで終わるということで決まっていました」という。単行本は、全7巻での完結となる。

   連載終了について、漫画家の吉田戦車さんがツイッターで、「愛読してたので残念なり」とコメントしているほか、岩手県の達増拓也知事も、

「『疾風の勇人』を読んだおかげで、池田勇人という人の日本政治史上の大切さを改めて考えさせられました。敗戦・占領からの復興と自立、そして国民生活の向上に集中する政治。それと対立したのは誰か、後の政治家は何を引き継いだか。今の日本にとって大事なテーマ」

とツイートしている。

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