人間の性格には「タイプA・B・C」があった
ストレス研究の第一人者である帝京大学の中尾睦宏教授が、心臓病のリスクが高いかどうかは、性格のタイプでわかると説明した。最近の研究で、人間は「タイプA」「タイプB」「タイプC」に分かれ、それぞれ病気のリスクが異なるというのだ。
タイプAは、短気で仕事熱心な性格。ほかに、負けず嫌い・競争心が強い・成功欲・出世欲が強い・一生懸命・熱心・せっかち・常に時間に追われている、などの特徴がある。タイプBはマイペースの性格。穏やか・あまり怒らない・無理をしない・ゆったりと行動する、といった傾向を持つ。タイプCは、真面目で誠実な人だ。周囲を気遣う・感情(怒り・喜びなど)を自分の中に抑え込む・我慢強い・几帳面、などの傾向を持つ。タイプCは、ストレスをためこみがちなため、がんになりやすいといわれる。
中尾教授
「タイプAの人は、相手が自分に競争心があるかどうかや、自分に敵意があるかどうかなどをとても気にします。また、時間に対してものすごく厳しく、きちんと守らない人を許せません。いつも怒っているので、マイペースのBタイプに比べ、心臓病のリスクが2~3倍高いという報告もあります」
あなたは身に覚えはないだろうか。後編では、体に悪い怒りやイライラの意外な解消法を紹介する。