宮里藍「パターがイップスみたいに」 引退の真因はグリーン上の不振

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リオ五輪でツアーが中断に入り「気持ちを整理できた」

   この日、囲み取材に応じた父・宮里優氏も「藍は小柄でもパッティングで、グリーンの上で勝負ができた」と振り返っている。

   それが入らなくなった。ゴルフ総合情報サイト「GDO」によると、宮里の1ラウンド(18ホール)あたりの平均パット数は17年5月現在、29.72打で米ツアー参加選手の中で77位。1位のステファニー・メドウ(北アイルランド)は27.75打で、約2打差ある。これが1回のツアーの4日間続いたらパッティングだけで約8打差つくことになる。

   宮里は13年以降ツアー優勝から遠ざかり、引退を決断したのは16年夏だった。

「リオデジャネイロ五輪のため3週間ほど休みの時期が続いた。プロになってからこんなに試合が無かったのは初めてだった。今までは試合があると自分と向き合っていられる時間がなかったが、ここで自分の気持ちを整理できた」

   宮里自身が引退を胸に秘めて臨んだ17年シーズンだが、5月の日本ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」では6位タイに入った。不振が続いていた中で周囲にも復活を予感させた。しかし宮里は「今季限りという期間を設けたから頑張れている。期間限定。プロとして戦い続けるのは難しい」と引退の意思は揺らがなかった。

   今後どんな道に進むかはまだ決めておらず「今季頑張ってから、やり抜いた先に見えてくる自分の思いを大事にしたい。選手としても感覚派なので、終わってからも感覚を大事にしたい」と話していた。

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