り患率、死亡率とも増加傾向
世界各国(地域)の主な部位別のがんり患、死亡データが集められているウェブポータル、Globocanによれば乳がんは近年、女性のがんり患数1位。日本乳癌学会「Web版『乳癌診療ガイドライン』」によれば、日本でのり患率は1975年以降増加傾向が続いており、死亡率も60年代以降一貫して増加傾向にあるという。
こうしたことから検診の受診が奨励されてきているが、検診の際に伴うとされる「痛み」の問題の解決が課題の一つとされていた。NPO法人「乳房健康研究会」の2014年の調査報告書では、マンモグラフィ検査受診者141人を対象とした調査で17%が「痛みが強くたえられなかった」と回答。40~50代で傷みを訴える人が多いという。