食品や化粧品・医薬品などの市場調査を行っているTPC マーケティングリサーチは、糖分やカロリーを控えた、いわゆるゼロ・オフ飲料についての市場調査を実施し2017年5月23日に、その結果を発表した。
同市場は引き続き拡大していて、17年度も引き続き好調の見込み。
スポーツ・機能性飲料、炭酸飲料は減少
発表によると、16年度のゼロ・オフ飲料市場は、金額ベースで前年度比 4.8%増の 9644 億5000 万円、数量ベースで 同4.5%増の 5億 2095 万ケースだった。
種類別ではコーヒー飲料がブラック無糖や微糖商品が順調に推移し同5.6%増の4429億8000万円で最大。次いで茶系飲料が同9.6%増1805億1000万円だった。茶系は麦茶飲料が全体を牽引。17年度は、トクホの商品も売り上げの拡大に寄与し同4.1%増の1878億8000万円となるとみられる。
以下は、スポーツ・機能性飲料1433億4000万円、炭酸飲料1051億9000万円などが続いた。
スポーツ・機能性飲料は、甘さの強い商品が多いため、それを敬遠する消費者が他のカテゴリーに移っていることから苦戦。前年比2.7%減だった。炭酸飲料は同0.9%減。健康訴求が他のカテゴリーに比べ弱いことが減少の要因に挙げられるという。
17 年度は、金額ベースで前年度比2.7%増の 9904 億 2000 万円、数量ベースで同 2.4%増の 5 億 3365万ケースとなる見込み。種類別では、前年に引き続きコーヒー飲料や茶系飲料、紅茶飲料が好調を維持するとみられる。