台湾と日本との二重国籍問題に揺れる民進党の蓮舫代表だが、2017年5月25日の定例会見で、戸籍謄本を公開する考えは「ないです」と強調した。
これに先立つ5月19日には、日米の二重国籍状態にあった自民党の小野田紀美・参院議員が、米国籍の「喪失証明書」を取得し、二重国籍を解消したとして証拠の写真をフェイスブックで発表している。
小野田氏「『アメリカ国籍喪失証明書』が届きました」
米国人の父と日本人の母をもつ小野田氏はフェイスブックで「この度アメリカ合衆国から2017年5月2日付での『アメリカ国籍喪失証明書』が届きました。これにより『日本の法においての日本国籍選択と米国籍放棄手続き』及び『アメリカの法においての国籍離脱手続き』全て終了いたしましたことをご報告させて頂きます」と発表。米国務省から届いた国籍喪失証明書を撮った写真を同時に公開している。
蓮舫氏の会見ではこれを受け、産経新聞の記者から「蓮舫さんとして改めて戸籍謄本の内容を公開する考えはないか」と質問が出たが、蓮舫氏は「ないです」と即答した。
それでも同記者は説明責任について質問を続けた。蓮舫氏は3月2日の会見で、森友学園をめぐる問題で安倍昭恵・首相夫人が公務員5人をスタッフとしてつけていたとする件で、昭恵夫人を「公人だと思う」とした上で「説明責任を果たしてもらいたい」と求めている。同記者はこれを引き合いに「(蓮舫)代表は公党のトップという立場にあり、公人中の公人。国民の中には(二重国籍について)疑惑を持っている方も多いと思うが、その解消に努めるのは民進党のトップの責任ではないか」と問うた。