女子プロゴルフの宮里藍(31)が2017年シーズンをもって現役引退すると、所属事務所が2017年5月26日に報道各社へのファクスで発表した。
宮里は都内ホテルで29日に会見を開き、引退に至った経緯や心境を宮里自身が明かす予定。
元世界ランキング1位
宮里は03年にプロ転向を表明し、史上初の高校生プロゴルファーとなった。19歳だった04年にはツアー5勝をあげ、日本女子史上2人目となる年間獲得賞金1億円を達成。賞金ランキング2位に入った。親しみを込めて「藍ちゃん」と呼ばれ、「女子ゴルフブーム」を多いに盛り上げた。
06年から米ロサンゼルスに拠点を映し、米国ツアーを主戦場とした。09年はエビアン・マスターズで米ツアー初勝利をあげ、米国賞金ランキング3位に入る好成績を収めた。10年もツアー勝利を積み上げ、一時世界ランキング1位に立つ快挙を達成した。
だが13年以降は不振が続いた。14年は賞金ランキング86位に沈み、15年はツアーでのトップ10入りがなかった。17年5月時点で世界ランキング115位、賞金ランキング87位にとどまっている。約14年間のプロ生活で、日本ツアー通算14勝、米ツアー同9勝を記録している。
先週の試合後は「このまま次に繋げます!!」
兄の宮里聖志、優作もプロゴルファーとして活躍している。地元の沖縄で行われた日本プロゴルフ選手権大会で5月14日に優作が優勝した際、宮里はインスタグラムで「今回の優勝は特別だったような気がします!メジャーであり、沖縄であり、母の日でもあり...!!家族も揃っているこんなタイミングで勝てるなんて、本当に強かったです!他を寄せ付けない雰囲気があって、どっしり重く、素晴らしいプレーでした。またいい流れを作ってくれたので、私もあやかって頑張ります!!お兄ちゃん、本当におめでとう」と今後への意欲を表明していた。
その後、宮里は5月19~21日に中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンに出場したが、トップと5打差の6位タイに終わった。大会終了直後にはインスタグラムで、優勝した上田桃子の写真をのせながら、「優勝おめでとうー!!!素晴らしいプレーでした!」と祝福。さらに大会スポンサーなど関係者に感謝を伝えた上で、自身について「このまま次に繋げます!!」とも述べていた。