あわや大惨事と思わせる動画が衝撃を与えている。大勢の小中学生が映っている狭い通学路で、クラクションを鳴らし続けながら高速で疾走する乗用車の動画がネットで見つかったと騒ぎになっているのだ。
場所は大阪府門真市。車内から撮影していて「見てろよ、お前ら、よ」などと声も入っている。この動画は自分のツイッターで公開し、現在は鍵を掛けて見れないようになっているが、いくつものコピーが作られネット上に拡散している。
逃げ惑う小中学生の姿が
J-CASTニュースが2017年5月26日に門真市教育委員会に取材したところ、この動画は17年5月19日に撮影された。同市立第二中学校と市立沖小学校の共通の通学路で下校時に起こったもので、生徒が「暴走する車に危険な目にあわされた」と学校に連絡した。学校は直ぐに教育委員会と警察に通報した。この時はまさか、その様子を撮影していたとは思いもしなかったが、しばらくしてそれが発見された。
「運転をしていたと思われる男が自分のツイッターにアップしていた、という情報がありましたが、既に削除されるかして確認できませんでした。撮影したのは助手席にいた人間のようです」
と担当者は説明した。
コピーされた動画を見ると、乗用車は細い路地から右折し通学路に入った。通学路には大勢の小中学生の男女がいて、車はスピードを上げ「見てろよ、お前ら、よ」といった言葉と共にクラクションを鳴らし続けながら中央を突破した。小中学生は車を避けようと左右に逃げ惑った。その判断を間違うと大惨事になるだろう光景が続いた。車が通学路を抜けると車内で笑い声が起きた。幸い、けが人はいなかったという。
ネット上では5月24日からこの動画に関する投稿が相次ぎ、運転していた男と、助手席にいた男だろうとされる名前や顔写真も晒された。
「殺人未遂適用できるよ」
ツイッターは本名で登録していたようで、危険運転をしたあとに、動画をアップしたと思われる男のツイッターのキャッシュには、
「ほんまこいつら引いたろか」
というコメントが書かれていた。
掲示板には、
「右右と曲がってるし、目的地へ向かってるとかじゃなくて通学路かっ飛ばすのが目的かな」
「殺人未遂適用できるよ」
「常習犯じゃねえかな 」
などといったことが書き込まれている。
市の教育委員会は取材に対し、生徒がこのような危険な目にあったのは初めてだと聞いている、とし、
「二度とこのようなことが起こらないように、警察やPTA、学童擁護員に協力を頼み、見回りの強化と、さらなる安全の確保を行っています」
と語った。
市教委は5月26日夕まで、警察からは犯人に関する連絡はないとしている。