2型糖尿病リスクまで上昇する可能性
栄養価が低いというだけでも健康食とは思えないが、AHAはさらにグルテンフリーによって病気のリスクも高くなるのでないかと推測。約20万人の食事と病気の記録を30年間追跡したデータを調査しグルテン摂取量と病気の関係を分析したところ、グルテン摂取量が少ないほど2型糖尿病発祥リスクが上昇しているという衝撃的な結果も発表している。これでは不健康食だ。
理由はやはり栄養価の低さとされており、特に2型糖尿病の予防因子として知られている食物繊維の摂取量が低いことが原因ではないかとAHAはコメントしている。
ネット上ではグルテンフリーの健康効果を主張する記述もよく見られるが、そこには何の根拠もない。あくまで病気の治療食であり、その治療食を食べている患者たちは栄養管理に細心の注意を払っている。「健康そうだから」というイメージだけで食事を選ばず、まずはバランスよく様々な食品から栄養を摂取するという当たり前のことをから見直すべきだろう。