犬のニオイ対策は「口臭」「体臭」「便臭」の3つ
ペット可愛さのあまり、ニオイに気づかない人が多いようだ。ちなみに記者は猫を2匹飼っている。猫は玄関の猫ドアから自由に外に行き、トイレは近所の林ですませている。定期的に風呂に入れており、普段はニオイを感じない。しかし、旅行から帰ったりすると、何となく家の中に動物臭さがある。「外猫」でさえニオイがするぐらいだから、犬の室内飼いは相当ニオウに違いない。
さて、これから暑い季節を迎えるが、犬猫のニオイ対策はどうしたらいいのだろうか。愛犬家のサイト「ワンペディア」の「獣医監修の犬の臭い対策3つのポイント」を見ると、「口臭」「体臭」「便臭」の3つの消臭が必要だと書いてある(要約抜粋)。まず、口臭は――。
「犬の口臭の原因は、歯周病がほとんど。毎日歯磨きをする必要があるが、口腔内が狭い小型犬や短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど)は、歯磨きが難しい。歯周病の犬は3歳以上だと80%になる。歯石になると通常の歯ブラシで落とせない。歯垢から歯石に変わるまでは48時間。週1回の歯磨きだけでは全然足りない。犬が嫌がっている場合は、デンタルケアのできるおもちゃやガムなどを使うといい」
次に体臭は――。
(1)カラダを定期的に拭いてあげる。パグのように顔にしわが多い犬は、ヒダの部分に汚れが溜まり、細菌が繁殖しやすい。ヒダの部分を濡れたガーゼなどで優しく拭く。排泄後に肛門・陰部を拭くと細菌の繁殖を抑えられる。
(2)シャンプーで体を清潔に。人のように頻繁に入浴する必要はない。体を洗いすぎると皮膚の脂分を落とし皮膚病を招く。成犬なら月1~2回程度。 肛門腺の分泌液を絞り出してあげよう
(3)肛門線から分泌液を絞り出す。肛門腺にたまる分泌物が、強烈なニオイを発する。絞り方は、片方の手で尻尾の付け根をつかみ、真上にピンと持ちあげる。肛門の形がキュッと縦に伸びるように持ちあげるのがポイント。肛門を時計に見立て、「4時」と「8時」の位置に親指と人差し指を置き、軽くもんであげると、分泌液が出やすい。
最後に便臭は――。
「うんちのニオイは食事やおやつを変えることで軽くできる。もともと犬は肉食のためタンパク質の消化は得意だが、炭水化物の消化は苦手で、穀類の多い食事を与えると便が臭くなる。うんちのニオイがあまりにひどい場合、獣医に相談するといい」
ところで、部屋のニオイを消すためのペット用消臭剤や、家電の脱臭器(空気清浄器)が数多く市販されている。そんな中、愛犬家のサイト「ドッグウ(dogoo)」では、「安くて安全なペット消臭スプレーの作り方」を紹介している。
(A)クエン酸水スプレーの作り方 1: 500ミリリットルの水道水に、クエン酸をスプーン1~2杯分いれる。 2: よく振ったら完成。 効果:クエン酸は弱酸性、尿などアルカリ性のニオイや汚れを中和する。オシッコのニオイ、公衆トイレの嫌なニオイはクエン酸水スプレーで、ニオイが気にならなくなる。
(B)重曹水スプレーの作り方 1:500ミリリットルのぬるま湯に、重曹をスプーン1~2杯分いれる。 2:よく振ったら完成。 効果:重曹は弱アルカリ性、酸性のニオイや汚れを中和する。生ゴミなどの腐臭系の消臭に効果あり。
この両方のスプレーを組み合わせて使うといいそうだ。